メゾソプラノ歌手・唯野敦子のブログ

演奏会のお知らせや日々の記録を綴っています。

コジについて まとめ

先日終わった「コジ・ファン・トゥッテ」のハイライト公演のために、フェイズブックであらすじなどを投稿していました。
当初は同じことをブログでやるつもりだったのですが…結局「その1」で止まってしまいました。
本番はもう済みましたが、そちらに書いていたことを備忘録も兼ねてまとめておきます。

まず今回の抜粋箇所は下記の通りでした。
No.○○は、全曲版の番号です。

【一幕】
1. No.1 僕のドラベッラは(三重唱)
2. No.4 ああ、見てちょうだい(二重唱)
3. No.5 お話ししたくも、勇気がない(ドン・アルフォンソ)
4. No.6 僕は感じる、ああもう、この足は(五重唱)
5. No.10 風が穏やかにあり(三重唱)
6. レチタティーヴォ:なんていやな暮らしなの(デスピーナ)
7. No.11 私をかき乱す不安(ドラベッラ)
8. No.12 男たちに、兵士たちに(デスピーナ)
9. No.13 うるわしのデスピネッタに(六重唱)
10. No.14 岩のように動かずに(フィオルディリージ)
11. No.15 ためらわないで(グリエルモ)
12. No.17 愛の息吹は(フェルランド)
13. フィナーレ 僕に口づけをください

【ニ幕】
14. No.19 女も15になれば(デスピーナ)
15. レチタティーヴォ:ねえ、あなたの意見は?(フィオルディリージ・ドラベッラ)
16. No.20 私は黒髪のほうをとるわ(二重唱)
17. No.23 ハートを差し上げます(二重唱)
18. No.27 裏切られ、嘲られながら(フェルランド)
19. No.28 恋は小さないたずらっ子(ドラベッラ)
20. No.29 もう少しで抱擁のなかへ(二重唱)
21. No.30 男はみな女を責めるが
22. フィナーレ あなた様にお辞儀いたします


〜〜〜〜一幕あらすじ〜〜〜〜
【僕のドラベッラは】男声三重唱
とあるカフェで。
青年士官のフェルランドとグリエルモ、老哲学者のドン・アルフォンソが口論中。
フェルランド「僕のドラベッラが貞淑でないなんてありえない」
グリエルモ「僕のフィオルディリージが僕を裏切るなんて信じられないことだ」
ドン・アルフォンソ「いやいや、女に貞操なんてない」

3人は恋人の貞操をかけることに。

【ああ、見てちょうだい】姉妹二重唱
その頃のフィオルディリージ、ドラベッラ姉妹。
海辺の庭で恋人の絵姿を眺めながら。
「見て!この可愛い唇」
「この情熱的な眼差しを見てよ」
「幸せ」と、浸っています。

【お話ししたくも勇気がない】アルフォンソ ソロ
そんな姉妹のもとに泣きながらやってきたアルフォンソ。
「お話ししたいのですが、私には勇気がありません。唇が震えて…。あなた方2人に同情します。」

アルフォンソの話では、2人の恋人が今すぐ戦地に赴くことになったとのこと。
これはもちろん嘘。恋人の貞操をかけた男たちのドッキリ。

【僕は感じる、ああもう、この足は】姉妹と男声3人
グリエルモ「僕は感じる、この足は彼女の前に進むことを渋ってる」
フェルランド「言葉を発することができない!」
(そのくらい、戦地に赴くことを告げることが苦しい、の意味)
ドラベッラ「行かないで!」
フィオルディリージ「あなたの足元で死んでしまいたい!」
グリエルモ・フェルランド「〈アルフォンソに〉どうだい?(ドヤ顔。こんなに嘆いている彼女たちが自分らを裏切るなんてあるはずない)」
アルフォンソ「まあ待ちなさい。結果を見よう」

【風が穏やかにあり】(フィオルディリージ、ドラベッラ、アルフォンソ)
戦地へと旅立つ恋人たち(ウソ)の無事を祈る短い三重唱です。
「風は穏やかで、波は静か、そして万物が私たちの願いに慈愛に満ちて応えてくれますように」

【なんていやな暮らしなの】(デスピーナ)
姉妹の女中、デスピーナ。
姉妹のために朝食のココアを作っています。
「毎日せかせかして、今だってココアをかき回して半時間」(随分時間がかかる!)と、女中の暮らしを嘆きます。
「味見してやる!…なんて美味しい」と、コミカルな立ち回りは言葉が分からなくても面白いです。
レチタティーヴォという、台詞を言うように歌われる部分です。

【私をかき乱す不安】(ドラベッラ)
そこにやってきた姉妹。
様子のおかしい2人。
デスピーナ「どうされました?」
ドラベッラ「ああっ、おさがり!あっちへ行って!ひとりにして!
私の心のうちにあるどうにもならない不安は、苦痛が私を死なせるまで止むことはない」
と、オーバーに嘆きます。
歌詞だけ読むと、切ない悲しいような曲にも思えるのですが、どちらかというと「辛い!辛いわ!ヨヨヨ」(笑)みたいな、悲恋に嘆く自分に酔っているような、とてもエネルギッシュなナンバーです。

【男たちに、兵士たちに】(デスピーナ)
デスピーナは姉妹よりオトナです。
そんな状態の姉妹たちを、はいはい、となだめつつ事情(実はウソですが、デスピーナもウソとは知りません)を聞き出します。
恋人がいない間、別の恋を楽しむことを姉妹に提案します。恋人たちも戦地で同じようにするでしょう、と。
デスピーナ「男たちに、兵士たちに貞節を期待するですって?
見せかけの愛想、それが男たち。私たち女も同じことをしてやりましょう!」と笑い飛ばします。

【うるわしのデスピネッタに】(全員)
アルフォンソが姉妹の家へやってきます。
姉妹を慰めるために、ふたりに男を紹介したいので協力してくれ、上手くいけばもちろん褒美を出す、とデスピーナに提案するアルフォンソ。悪くないわね、と話に乗っかるデスピーナ。
アルフォンソ「うるわしのデスピネッタ(=デスピーナちゃん)に我が友人たちを紹介するぞ」
登場したのはアルバニア人に変装したグリエルモとフェルランド。
デスピーナ「なんてひどい格好!」と笑います。
デスピーナが2人の正体に気がつかないことに安心する男性たち。
そこに姉妹がデスピーナを呼びながら登場します。
姉妹「そんな人たちを家にいれるなんて図々しい!」
姉妹の怒りを鎮めようと媚びるデスピーナと変装グリエルモ、変装フェルランド。
ここから、姉妹と男たちを仲良くさせる作戦開始です。
デスピーナはお金のために。
グリエルモとフェルランドは、彼女たちの貞操を証明するために。

【岩のように動かずに】(フィオルディリージ)
コンサートで演奏されることも多い名アリアです。
突然現れた異国の男たち(変装したフェルランドとグリエルモ)の口説きに対して、「岩が動かないのと同じように、私の心は堅固です」と自身の貞操が固いことを言って聞かせます。

【ためらわないで】(変装グリエルモ)
「ためらわないで、僕らを愛してください」と変装したグリエルモが姉妹を口説くアリア。

【愛の息吹は】(フェルランド)
姉妹の気持ちが揺るがないのを見てフェルランドは喜びます。
「愛の息吹は僕に安らぎを与えてくれる」
こちらも単独で取り上げられることも多い有名なアリアです。


さて、この状況を面白く思わないのはアルフォンソ。青年二人との賭けは朝までの約束。
アルフォンソ「デスピーナ、どう思う?」
デスピーナ「あたしに任せれば上手くいきますよ」
と、茶番劇は続きます。

恋人との別れを嘆く姉妹の前で、異国人2人は「この恋が叶わないなら死んでやる」と毒を飲むふりをします。
倒れる2人。姉妹は戸惑いながらも介抱します。
デスピーナ扮する医者の治療もあって(もちろんインチキ、全て演技)息を吹き返す異国人たち。

(★部分はナレーションでの進行でした)

【僕に口づけをください】(六重唱)
異国人たち「あなた方のおかげで助かった!キスしてください!」
姉妹「キス?!求めすぎです!これ以上苛立たせないで!」
恋人たちの気持ちの揺るがないことに喜ぶ、異国人に変装した青年2人。
茶番劇を楽しむアルフォンソとデスピーナ。
それぞれの思惑を胸に幕となります。

二幕はまた今度!


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藤原歌劇団 唯野敦子